猫と暮らしたい

50代独身女性の目線で住まいや仕事、健康について発信します。

【おひとりさまの住まい】~ 東京転勤だ! ~

こんにちは。haruです。

 

一人暮らしを始めた頃は3年ぐらいしたら結婚して引越すんだろうと思っていましたが20年住み続けた後、会社から「東京転勤」の辞令を受けました。自分の人生で転勤なんてことがあるなんてと驚きましたが、嫌なら辞めて帰ってくればいいさと思い切って引き受けることにしました。さぁ、20年ぶり人生2回目の一人でのお引越しです。部屋探しの時間は2日間、それ以上の費用は会社は出してくれません。ですが、インターネット環境が整った時代なので事前に部屋探しが出来ます。楽勝だと思いました。

 

◆どこに住むか?

 土地勘が無いので電車の便など分からない。

◆家賃はいくら?

 東京の相場が分からない。

困った…。取り合えず、インターネット検索だ!

 

通勤はラクな方がいいが、家賃が高すぎると困る。治安が良くて便利で静かなところ?飲食店が多くて若者が夜中まで騒いでいるところは落ち着かない。♡ホテルが多いところも嫌だ。東京の♡ホテル街ってどこだ?インターネットで「東京 ♡ホテル」と検索しまくってました。当時の検索履歴を見られたら恥ずかしいものです。

 

見当違いな検索をしながら文京区一択となりました。何だか知的なイメージに惹かれたからです。文京区に住んでいる人には子供を東大に入れたい人も多く勉強の邪魔になるような飲食店やパチンコ店などが少なく環境がすこぶる良いらしい。インターネット検索で素敵な物件を見つけました。

 

昔のアメリカのロックバンドの名前が付けられたその建物の内装は漆喰の壁に無垢フローリング。敷地内に植えられた柑橘の枝が木製バルコニーから手が届きそうなところにあり、綺麗な黄色い実がなっていました。「絶対ここしかない!」そう思って内見に行きましたが、掃除が行き届いていない共有部に意味不明な世界各地の民芸品などが置かれていました。室内も雨だれの跡があったり、カビだらけの浴室と印象が悪かったのでキャンセルしました。

 

その部屋で契約するつもりだったので大急ぎで他の物件を探しました。不動産屋さんが紹介してくれたのは自社管理物件などで気に入りませんでした。任せられない、と思いホテルに戻って夜中まで検索しまくりました。翌日も同じ不動産屋さんへ行き「これとこれとこれを内覧手続してください。」とお願いしました。不動産屋さんもドン引きな検索力を発揮し何とか気に入った部屋を見つけて契約することが出来ました。

 

25㎡、1Kと部屋が狭く最後まで悩みましたが、数年のことだと思い目をつぶることにしました。ソファなど荷物を大量に減らしての引越となりましたが、前の部屋が長く住んでいたので荷物も増えていたし、20年使い続けた古いものを買い替えるいい機会になったと思います。

 

狭い部屋にはすぐ慣れたし、収納など細かい設計が工夫されていたし、何と言っても新築だったので設備が新しいことが何より快適でした。東京のど真ん中なのに周囲に高い建物が無かったので昼間はカーテン全開、日の出から日の入りまで見えるという贅沢でした。(会社の人には内緒にしてました。)その後、コロナ渦となり引きこもりの日々となりましたが狭くも楽しい我が家となりました。